こんにちは、Ryokoです。
今日は、カリフォルニア、ソノマカウンティのピノ・ノワールについて。
アメリカ産のピノ・ノワールなら、注目したいの産地はふたつ。
オレゴン州と、カリフォルニア州ソノマカウンティです。
でも、それぞれのエリアで作られるピノ・ノワールは、味わいがまるで別物。
今回の記事では、ソノマのピノ・ノワールに注目し、特徴や、おすすめワイン、合わせたい料理のアイディアなどを、ご紹介します。
ソノマカウンティのワイン
まずは、ソノマカウンティの中でも、特に注目したい、ワイン産地について。
冷涼な気候を好む、ピノ・ノワールやシャルドネが多く栽培されるのは、ソノマ南部のエリアです。
AVAと呼ばれる、アメリカ政府認定のぶどう栽培地域に認定されているのが、以下。
- Russian River Valley (ロシアン・リヴァー・ヴァレー)
- Chalk Hill (チョーク・ヒル)
- Sonoma Valley (ソノマ・ヴァレー)
- Los Carneros (ロス・カーネロス)
- Sonoma Coast (ソノマ・コースト) *南北に走るエリア
これらの産地に注目すれば、当たりワインに出会える確率アップです。
ソノマのピノ・ノワール の特徴
色はルビー色。濃くて、きれいな色のものが多いです。
香りの高いものが多く、いちごやラズベリーなどのベリー系、さくらんぼのような甘酸っぱい果実味、白こしょう、バニラやナツメグなどのスパイス感、そして土っぽさ (Earthy)や、レザー (革)にような風味が、特徴的です。
実は、オレゴン産も、だいたい同じ特徴を持っています。
何が決定的に違うかと言うと、その果実味の濃さです。
カリフォルニア産は、オレゴン産に比べて、濃いです。果実味が、しっかりしています。
一方、オレゴン産は、軽やか。エレガントです。
オレゴンのピノ・ノワールが、品格高めのフランス産寄りであるとすれば、カリフォルニア産は、いかにもアメリカっぽい、やや主張強めのピノ・ノワール、という感じ。
好き嫌いの分かれるところでもありますが、飲み慣れると、案外、しっかり味のピノ・ノワールも、クセになるんです。
ソノマのピノ・ノワール に合う料理
風味・味わいが強めのカリフォルニア産のピノ・ノワールには、ややしっかり目のお料理にもよく合います。
たとえば、鶏の赤ワイン煮込みなど、お肉を赤ワインで煮込むタイプのお料理との相性はぴったりです。
赤ワインが残ったら 鶏肉の赤ワイン煮込みCoq au vin
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ほかには、レバーやきのこのパテ、ちょっとクセが強めの熟成チーズにも、ぴったり。
もちろん、一般的にピノ・ノワールに合うとされる、豚肉や、牛挽肉、きのことの相性も、決して悪くありません。
定番ボロネーゼ(ボロネーズ/ミートソース/ラグーソース)のパスタや、ミートローフも、間違いなく合わせられます。
ソノマ産のおすすめピノ・ノワール
1.Patz & Hall Sonoma Coast Pinot Noir
まずは、名門Patz & Hall (パッツ&ホール)の、Sonoma Coast Pinot Noirです。
AVAのひとつ、ソノマコーストで栽培されるピノ・ノワールです。
いかにもカリフォルニア産ピノノワールらしい、厚みのあるタイプ。
飲み応えもしっかりしています。
色、香りともに、ピノ・ノワールの特徴である、ベリー系、チェリー系、スパイス感のすべてが表現されたワインです。
購入場所
Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約40ドル 約43ドル (2023年5月現在)
日本でも購入できます
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2.Capiaux Chimera Pinot Noir (A.V.A. ロシアン・リヴァー・ヴァレー)
2本目は、Capiaux Chimera Pinot Noir。
こちらは、ロシアン・リヴァー・ヴァレー (Russian River Valley)のワインです。
注いだ瞬間から、その華やかな香りが印象的ですが、さらに、飲んだときに鼻から抜ける香りのよさが、たまりません。
味わいは、香りから想像するよりも、まるみがあります。
果実味とスパイス感のバランスのいい1本。
タンニンは中程度、後味は長め。ミディアムボディです。
カリフォルニア産の中では、やや軽やかなタイプのピノ・ノワールです。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約27ドル (2022年4月現在)
日本でも購入できます
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3.Meiomi Pinot Noir
3つめは、ぐっとカジュアルな、Meiomi Pinot Noir。
ソノマだけでなく、Monterey(モントレー)、Santa Barbara(サンタバーバラ)など、カリフォルニアの、いくつかの異なる産地のピノ・ノワールで造られるワインです。
香りからは、ベリー系の甘い香り、白こしょうのスパイス感、Earthyさを感じますが、飲んでみると、断然、ベリーの甘酸っぱさと、バニラ感が前に出てきます。
風味豊かで、飲むほどに、いろいろな表情を感じることのできる、おもしろいワイン。
酸味はほどほど、なめらかなミディアムボディです。
購入場所
Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約20ドル (2023年5月現在)
日本でも購入できます
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まとめ:果実味たっぷりのピノ・ノワール
今回は、カリフォルニア、ソノマカウンティのピノ・ノワールをご紹介しました。
その濃い果実味から、ピノ・ノワールファンからは、邪道と言われたりもする、カリフォルニアのピノ・ノワール。
確かに、お金をかけるなら、オレゴン産や、本場フランスのブルゴーニュ産を選びたい気持ちは無きにしも非ずですが、ワインレパートリーのひとつとして、覚えておいて損はない、美味しいワインです。
アメリカのワインについては「アメリカのワイン まず覚えたい産地と品種」の記事にもまとめています。ぜひ併せてご覧ください。
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko