こんにちは、Ryokoです。
フロートスパ (Float Spa)って、ご存じですか?
無重力状態の塩水に浮かんで、身体と心を解放していく、リラックス法です。
欧米では、既に多くの施設がある、リラクゼーションのスタイル。
日本でも、数年前から、大都市を中心に、施設が誕生しているようです。
今回の記事は、フロートスパ体験記。
ニュージャージー州プリンストンのスパへ行ってきました。
フロートスパって何?
フロートスパとは、大量の、エプソムソルト (Epsom Salt)という塩を含んだ、無重力に近い状態の水の上に浮かんで、身体と心、脳を解放するという、リラクゼーション法。
塩分濃度が高い、死海 (Dead Sea)では、泳げない人でも、自然に身体が浮かぶ、という話、聞いたことありますよね。それに近い状態です。
その歴史は、比較的長く、1950年代に、医療用の目的で、開発されたとされています。
その後、セレブの間で火が付き、心身のメンテナンスメソッドのひとつとして、一般人にも、広まりました。
基本的には、五感を閉じて「無」の状態になることで、余計な思考と緊張をほぐし、本来の心身の機能を取り戻すというもの。
様々な効果が期待できるとされていて、その主な内容は、以下の通りです。
- 自律神経の乱れから来る、頭痛、肩こり、めまい、不眠などの症状の改善
- 腰痛など、慢性的な身体の痛みの改善
- 代謝アップ (=むくみ、肌質、血液循環、便秘の改善)
- PMSなど、女性特有の症状の改善
また、瞑想と似た効果があることから、マインドフルネスの一環としての利用も、増えているようです。
一般的なのは蓋つきのフロートタンク
フロートスパの、もともとの名称は、フロートタンク。
その理由は、まさに、タンク(容器)に入って、フロートするから。
一般的には、このような↓、タンクが使われます。
目や、耳から入ってくる情報を遮断して、徹底的に「無」になるために、基本的には、蓋を閉めて、利用します(蓋の開け閉めは、自分でコントロール可)。
ただ、この狭そうなタンクに、蓋をして、無音の中、60分間かそれ以上、じっと浮かんでいられるかどうか。
タンクの写真を見たときに、とっさにイメージしたのは、MRIの機械。
ちょっと、不安です。
蓋がないフロートスパ
そんな不安がある人へ、朗報です。
最近では、蓋つきのタンクを使わないタイプのスパがあります。
今回行ってみた、East Coast Float Spaが、そのひとつ。
ニュージャージー州プリンストンと、ペンシルベニア州ウェストチェスターに、施設があります (2023年7月現在)。
セッション用の個室に、着替えエリアと、シャワーエリア、そして、ガラスのドアで仕切られた、フロートエリアがあります。
フロートエリアは、広めのバスタブのようなイメージ。
蓋がないことと、ガラスのドアのおかげで、閉鎖されている圧迫感は、ほとんど感じません。
精神的ハードルは、タンクより、ぐっと、下がります。
写真を撮ることができなかったので、スパのウェブサイトで、雰囲気を見てみてください。
East Coast Float Spaのウェブサイト
いざ、フロート体験。
服を脱ぎ、シャワーを浴び、耳栓をして、いざ、入水です。
水着は、必要ありません。
耳栓は、必ず付けるようにと、最初に言われます。
すぐに感じる、心身の凝り
水に浮かんだ瞬間に、身体の、どの部分が固いのか、自然に、感じることができました。
フロートを続けるうちに、少しずつ、ほぐれていく感覚があります。
スタッフの方によると、初めてでも、緩んでいく感覚を得られる人が、多いとのこと。
そして、続けていくうちに、より簡単に、身体が緩むようになるんだそうです。
慢性的な身体の痛みが、1回のセッションで全快することはありませんが、定期的に行うことで、歪んだ身体を、リセットできそうな期待は、持てました。
ちなみに、塩水に浮かぶのは、まったく、難しくありません。
運動神経が抜群に鈍い私でも、難なく、浮いたので、おそらく誰でも、浮けます。
耳栓をしているので、塩水が耳に入る心配もありません。
リラックス上手か、リラックス下手か
こちらの施設では、最短コースが60分。
実は私は、45分で、完全に気が散り、ギブアップしました。
ふわーっと、完全に力を抜いて、リラックスできたのは、正味30分ぐらいだったような気がします。
最初の15分ほどは、楽な腕のポジションを探ったり、身体の力を抜いてみたりと、体勢に慣れる時間でした。
もちろん、個人差あり。
一緒に行った家族は、60分間リラックス状態が続き、もっと長くやりたかったと言っていました。
思いがけず、自分の、リラックス下手に、気づかされた体験。
目からも、耳からも、余計な情報が入ってこない状態を作っているにもかかわらず、自らの頭の中で、あれこれ生み出し、気が散る始末です。
続けていくうちに、リラックス上手になっていけるのか、興味のあるところです。
確かに、無になれる
時間的には、短めだったものの、リラックスできている間は、本当に、心地よいものでした。
日常には無い、静けさの中、これが「無」ということなのかな、という、不思議な感覚。
完全に自分だけと向き合う時間は、日々の生活の中で、なかなか取れるものではなく、あえて、こういう時間を持つ意義を、感じることができました。
瞑想も、座禅も、最初は、気が散りまくるという話も、よく聞きます。
何事も、訓練。だとすれば、フロートスパも、慣れていくにしたがって、60分、90分、120分と、続けることができるようになるのかもしれません。
香りと湿度
ごく小さなことですが、あえて、不満を挙げるとすれば、フロートエリアの香りと、湿度。
エプソムソルトの独特の香りと、ぬるい空気が、個人的には、微妙に、苦手でした。
気にならない人にはまったく気にならず、気になる人には、気が散る要素になり得るかもしれません。
それから、当たり前ですが、塩水が目に入ると、とんでもなく痛いので、ご注意を。
すぐ出たフロートスパの効果
フロートスパは、1回で、何かを解決しようというものではないのは、確か。
生活に取り入れることで、定期的に、心身の機能を整えていくものです。
でも、いくつか、すぐに感じられた効果もありました。
夜、爆睡
セッションを終え、一番感じた効果は、その日の眠りの質でした。
ここしばらく感じたことのない、深い眠り。
翌朝のすっきり感は、格別でした。
長時間、水に浸かって疲れたから、という可能性も、無きにしも非ずですが、あの眠りを手に入れるためなら、もう一度フロートしたいと思えます。
お肌ツルツル
もうひとつ、嬉しい効果は、お肌ツルツルになったこと。
夏でも気になっていた、乾燥肌が、解消されました。
顔にも、体にも、潤いがよみがえり、エステ直後のよう。
しかも、エステよりも、効果に持続力があります。
まとめ:心身のリセットに利用したいフロートスパ
今回は、フロートスパの体験記を、お届けしました。
1回で、良さを存分に語ることは難しいですが、フロートスパとはどんなものか、イメージしていただけたら、幸いです。
ここ最近、ヨガや、マッサージを含め、自分の心身と向き合う方法を模索していますが、1回のセッションで得られる、効果の持続力は、フロートスパが一番だったように思います。
腰痛も、肩こりも、ストレスも、全部まとめてリセットする術として、生活に取り入れてみたいと、考えているところです。
ただ、合うか、合わないかは、かなり個人差がありそうです。
水や、閉所への耐性レベル、皮膚の塩への反応など、体質によるところも大きいと思うので、充分考慮の上、お試しください。
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今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko