最終更新日:07/10/2023

ヴァルポリチェッラ・リパッソ イタリア ヴェネト州の赤ワイン

イタリア の ワイン - ヴァルポリチェッラ ・リパッソ

こんにちは、Ryokoです。

今日は、イタリアの赤ワイン、ヴァルポリチェッラ・リパッソ (Valpolicella Ripasso)をご紹介します。

ヴェネト州の、ヴァルポリチェッラというエリアで作られるワインのひとつです。

今回の記事では、いくつかあるヴァリポリチェッラの赤ワインの中から、ヴァルポリチェッラ・リパッソに焦点を当てて、特徴やおすすめ、合う料理などをご紹介していきます。


ヴァルポリチェッラのワインについて

まずは、ヴァルポリチェッラのワインの基本情報を少し。

ヴァルポリチェッラとは、イタリアの北部のヴェネト州のワイン産地です。

生産のほとんどが赤ワインで、以下の4つの種類があります。

Amarone (アマローネ)
ヴァルポリチェッラのワインでいちばん高級なライン。

Valpolicella Ripasso (ヴァルポリチェッラ・リパッソ)
プチ・アマローネ/ベイビー・アマローネとも呼ばれる、アマローネとヴァルポリチェッラの間の味わいのワイン

Recioto (レチョート)
甘口ワイン

Valpolicella (ヴァルポリチェッラ)
もっともカジュアルなライン

アマローネは、イタリアの最高の格D.O.C.G**を、それ以外の3種類は、2番目のD.O.C*を取得しています。

どの種類も、使われるメインのぶどうは、コルヴィーナ。

それに加えて、コルヴィノーネ、ロンディネッラ、モリナーラなどが使われます。

**D.O.C.Gとは:イタリアのワイン法の最高格付けDenominazione di Origine Controllata e Garantitaの略。
日本語では統制原産地呼称保証付きワイン

*D.O.C.とは:イタリアのワイン法で2番目に高いランクの格付けDenominazione di Origine Controllataの略。
日本語では統制原産地呼称ワイン。

 

アマローネについてはこちら
アマローネ 唯一無二の味わいを持つイタリアの赤ワイン

ヴァルポリチェッラ・リパッソの特徴

ヴァルポリチェッラ・リパッソは、コルヴィーナと、ロンディネッラという、2種類のぶどうを使うことが、ルールになっています。

なんと言っても、その製法が、おもしろいです。

それは、高級ワイン・アマローネを作る際に搾ったぶどうが残る樽の中に、いちばんカジュアルなワイン・ヴァルポリチェッラをまぜて、再度発酵させるというもの。

リパッソとは、元に戻すとか、もう一度という意味があり、使い終わったぶどうを再度発酵させて造ることから、ヴァルポリチェッラ・リパッソと名づけられています。

ヴァルポリチェッラ・リパッソは、ベイビー・アマローネとも呼ばれ、アマローネよりカジュアルな味わいで、ヴァルポリチェッラより深みがある味わいという位置づけです。

味わいの深さで言うならば、確かに、アマローネが一番深く、リパッソ、そしてヴァルポリチェッラへと軽やかになっていきます。

ただ、味わいがその通り段階的かというと、必ずしもそういうわけでもなく。

それぞれ違う系統の味わいのワインなので、好みや気分、シチュエーションに合わせて飲み分けるといいと思います。

なお、ヴァルポリチェッラ・リパッソの中にも、「スーペリオーレ」「クラッシコ」、「ヴァルパンテーナ」など、いくつもスタイルがあります。

なかなかにややこしいワインですが、まずは、Valpolicella Ripassoと書かれたワインから、初めてみてはいかがでしょうか。

ヴァルポリチェッラ・リパッソに合う料理

軽やかで飲みやすいので、一般的に赤ワインに合うとされるお肉料理なら、ほぼなんでも合います。

例えば、ボロネーゼソースパスタは、間違いなし。

Bolognese
ボロネーゼソースのパスタと相性よし

少し臭みのあるお肉と合わせても、美味しいです。

チーズなら、ゴルゴンゾーラとの相性ばっちりでした。

おすすめワイン:Cesari Mara Valpolicella Ripasso Supriore

Cesari Mara Valpolicella Ripasso Supriore
Cesari Mara Valpolicella Ripasso Supriore

ヴァルポリチェッラ・リパッソでおすすめしたいのが、Cesari Mara Valpolicella Ripasso Superiore (チェサーリ・マーラ・ヴァルポリチェッラ・リパッソ・スペリオーレ)。

コルヴィーナ75%、ロンディネッラ20%、モリナーラ5%のブレンドで、12か月の樽熟成されています。

色は、きれいなルビー色。

ベリー系のほのかに甘い、華やかないい香りと、ナツメグのようなスパイシーな香りが感じられます。

アマローネのぶどうの搾りかすを使っていると言われたら納得の、しっかりした香りです。

味わいは、香りほどのスパイシーさはなく、とてもフルーティ。

チェリーやいちごのような、軽やかな果実味を感じます。

タンニンは中程度、酸は高め。

ミディアムボディのワインです。

劣化が早いので、開けたら早めに飲み切ったほうがよさそうです。

購入場所:Liquor Outlet Wine Cellar (Boonton, NJ) 約14ドル 約15ドル (2023年6月現在)

日本で買えるヴァルポリチェッラ・リパッソはこちら
楽天市場でヴァルポリチェッラ・リパッソを見てみる

まとめ:ユニークな製法の美味しいワイン

今回は、イタリア・ヴェネト州の赤ワイン、ヴァルポリチェッラ・リパッソをご紹介しました。

ユニークな製法で生み出す美味しいワインをぜひ味わってみてくださいね。

イタリアのワインについては、こちらの記事にもまとめていますので、ぜひご覧ください。
イタリアのワイン まず覚えたい品種と産地

今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは、また次回。

Ryoko



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