こんにちは、Ryokoです。
今回は、カリフォルニア州の中から、ナパでもソノマでもない産地のワインをご紹介したいと思います。
ナパやソノマの南側、セントラルコーストに位置するモントレーカウンティ。
そこに属するサンタ・ルシア・ハイランズ (Sant Lucia Highlands)のシャルドネです。
カジュアルながら、良質なワインです。
良質なぶどうの栽培地モントレーカウンティ
まずは、モントレー (Monterey)カウンティの場所について。
サンフランシスコから、ロサンゼルスまでを走る太平洋沿いのエリアを、ワインの産地の分類上、セントラルコースト、と呼びます。
そのセントラルコースト北部に位置するのが、モントレーカウンティ。
アメリカ政府が認定するぶどう栽培地 = AVAにも認定されている産地です。
サンタ・ルシア・ハイランズは、モントレーカウンティ内にある産地で、こちらも、AVAに認定されています。
赤ワインならピノ・ノワール、白ワインならシャルドネが、サンタ・ルシア・ハイランズを代表するワインです。
サンタ・ルシア・ハイランズのシャルドネの特徴
サンタ・ルシア・ハイランズのシャルドネは、樽を使って熟成されるものと、樽は使わず、ステンレスタンク等で熟成されるものに分かれます。
どちらも、やや濃い目の金色。
レモンやライム、青りんご、そしてハチミツなどの、フレッシュで華やかな香りが、基本的な特徴です。
飲んでみると、柑橘系のフレッシュな風味に加えて、ハチミツのコクや、ミネラルも感じられます。
樽熟成されたものは、さらに、バターっぽい、クリーミーなコクがプラスされますが、決して暑苦しくない、ちょうどいいアクセント。
樽熟成しないものは、柑橘系のフレッシュさが立ち、とても飲みやすいです。
酸は程よく、ミディアム~フルボディのものが多いです。
サンタ・ルシア・ハイランズのシャルドネに合う料理
サンタ・ルシア・ハイランズのシャルドネから造られるワイン、熟成タイプに合わせるなら、サーモンや、ソードフィッシュ(めかじき)のような、しっかりした味わいの魚がおすすめです。
塩、こしょう、にんにくでソテーまたはグリルして、チーズを振りかければ、相性のいいペアリングの出来上がり。
特に、脂の乗ったサーモンとの相性は、抜群です。
熟成しないタイプのものは、その酸味とミネラル感から、お刺身やお寿司など、生の魚にも、よく合います。
おすすめのサンタ・ルシア・ハイランズのシャルドネ
1. Morgan Highland Chardonnay
まずは、名門Morgan Wineryの、樽熟成タイプのシャルドネ Morgan Highland Chardonnay (モーガン・ハイランド・シャルドネ) 。
色はやや濃い金色、ライムやレモン、蜂蜜が感じられ、とてもいい香りです。
香りの印象どおり、華やかな風味と、柑橘系の甘酸っぱさ、はちみつのコク、そして、ミネラル感も。感じられます。
フレンチオークで9ヶ月熟成されていますが、強すぎない、ちょうどいい樽の香りが、いいアクセントとなり、味をひきしめています。
酸味は程よく、リッチ感はありつつも、飲み飽きないシャルドネです。
味、価格、食事との合わせやすさ、どれをとってもちょうどいいワインです。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約20ドル 約22ドル (2023年5月現在)
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2. Mer Soleil Reserve Chardonnay
続いては、Mel Soleil (メール・ソレイユ)。
こちらも、樽熟成タイプです。
色はやや濃い目の金色。
青りんごのような、シャープでフレッシュな香りと、ミネラル感もたっぷりです。
飲んでみて、まず一番に感じるのは、はちみつのようなコク。
さらに、レモンのようなキリッとした風味もあり、それと同時に、桃のような丸みのある果実味も、感じられます。
後味に感じる、バタースコッチのようなコクとクリーミーさが、厚みのあるワインを造っています。
樽香は控えめで、心地よい複雑味があります。
酸は中程度、フルボディです。
ちなみにこのワインは、カリフォルニアを代表するワイナリーで、高級カベルネ・ソーヴィニヨンCaymus (ケイマス)を造る、Wagner Family &Wineの、シャルドネ専用ブランドです。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約28ドル 約20ドル (2023年3月現在)
日本でも購入できます
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3. Mel Soleil Silver Unoaked Chardonnay
上と同じMel Soleilブランドの、Silverも、美味しいです。
こちらは、樽熟成しないタイプのシャルドネ。
ステンレスタンクと、なんと、コンクリートのタンクで熟成されています。
色は緑がかった黄色。
樽熟成のMel Soleil Reserveと同様の、青りんごのようなシャープな香りのほかに、華やかなブーケのような香りと、ハチミツの香りもあり。
キリッと冷やして飲むと、樽熟成タイプとの違いがはっきりとわかる、フレッシュな若々しい風味を感じます。
温度が上がってくると、まろやかになり、甘みも立ってきます。
好みによって、温度を調節してもいいですね。
ちなみに、以前はもっと、コンクリート感のあるデザインでした↓。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約20ドル 約15ドル (2023年3月現在)
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まとめ:ソノマとナパの間のような味わい、モントレーのシャルドネ
今回は、カリフォルニアのモントレーカウンティの中から、サンタ・ルシア・ハイランズのシャルドネについて、ご紹介しました。
樽で熟成されるタイプのシャルドネは、時に暑苦しい味わいに感じられることもありますが、サンタ・ルシア・ハイランズの樽熟成タイプは、樽の香りの加減がちょうどよく、美味しく飲むことができます。
シャルドネは、産地や生産者によって、様々な味わいになるワイン。
いろいろと飲み比べてみて、どこのシャルドネが好みの味か、探ってみるのもいいですね。
なお、カリフォルニアの白ワインについては「カリフォルニアの白ワイン おすすめの産地と品種」にもまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko