こんにちは、Ryokoです。
今日の美味しいお店は、ニューヨークのミッドタウンにあるラーメン屋さん TONCHIN NY 。
1992年に池袋で創業して以来、日本各地に店舗を拡げ、人気を保っている東京豚骨ラーメン屋さん「屯ちん (とんちん)」のニューヨーク店です。
2017年の秋にオープンしました。
日本のお店は、一般的な硬派なラーメン店のイメージですが、ニューヨーク店は、外観もインテリアも、日本っぽさをほとんど出していない、おしゃれなバースタイルです。
あっさりしているのにコクがある東京豚骨ラーメン
初めて行くなら、まずはシンプルに、トッピングも無しで、『屯ちん秘伝 東京豚骨ラーメン (Tonchin Classic Tokyo Tonkotsu Ramen)』をぜひ。
東京豚骨ラーメンというのは、日本で屯ちんが最初に作り出したラーメンだそうです。
スープの材料や作り方にこだわり、麺も自家製。
ニューヨーク店でも、そのこだわりは同じとのこと。
ほどよい背脂が乗ったスープに、薄切りチャーシューが3枚と、煮玉子半分、そして見るからにしゃきしゃきのねぎと、メンマ、海苔が乗っています。
追加でトッピングの必要がないぐらい、何気に全部乗せ。
見た目から既に美味しそうで、胸が高鳴ります。
サイズは、レギュラーサイズ と、スモールサイズの2種類あります。
スープは、豚骨スープ独特の臭みがまったくなく、どちらかというとあっさりしているにもかかわらず、きちんとコクがありました。
まさにそれが、東京豚骨ラーメンの特徴だそうです。
麺は中太のややちぢれ麺。スープとの絡みが最高です。
薄切りチャーシューは、ふわっとやわらかく、絶妙な味加減。
煮玉子は半熟。こちらも完璧です。
ただし、絶妙な半熟加減がゆえ、もったいぶって残していると、スープに溶け込んでなくなってしまうので、早めに食べたほうが賢明です。
美味しさのあまり、レギュラーサイズを軽く完食。
途中で重く感じることもなく、もっと食べたいほどでした。
スープも、飲み干したくなる美味しさです。
くせになる魚豚はまぐりラーメン
日本の屯ちんでは、“魚豚ラーメン”が人気とのこと。
ニューヨーク店では『魚豚はまぐりラーメン (Smoked Dashi Ramen)』として提供されています。
スープは、日本語の名前のとおり、鰹だしと豚骨スープのブレンド。
これがどちらも強すぎず、マイルドで、しっかりと馴染んでいて、びっくりするほど美味です。
後味に残る鰹の風味が、もっと食べたい (飲みたい)と思わせてくれます。
麺は、東京豚骨ラーメンと同じ中太ちぢれ麺。
はまぐりが4つと、半熟玉子、海苔と、水菜が乗っています。
チャーシューは乗っていないので、肉っ気が欲しい場合は、トッピングで追加を。
ふだん、魚介だしのラーメンはあまり積極的に食べないので、半信半疑で食べてみましたが、これはハマる味。
思い切って挑戦して大正解でした。
今後は毎回、東京豚骨ラーメンと、魚豚はまぐりラーメンとで、迷ってしまいそうです。
手羽先、お好み焼きも、つくねバンも美味しい
気になるサイドメニューも全部食べてみました。
SIGNATUREのカテゴリーにある、自慢の一品と思われる手羽先 (Spicy Chicken Wings)、餃子、お好み焼きと、アメリカのラーメン屋さんには必ずあるバンズ (肉まんの皮をタコスみたいに使って具を挟んだ料理)。
Chicken Tsukune Bunがベスト
どれもかなりハイクオリティですが、次もまた絶対に食べたいのが、バンズです。
特に、Chicken Tsukune Bunが美味。
つくねが挟んであるバンズはアメリカでもユニークです。
鶏つくねは、外は香ばしく、中は鶏と豚のジューシーな肉団子に、濃い目のたれがかけられています。
一緒に挟んであるコールスローがシャキッとしていて、皮とつくねと野菜のバランスが最高でした。
お好み焼きもおしゃれで美味しい
鶏つくねバンと同じくらい、美味しさに感激したのが、お好み焼きです。
スキレットに乗った、小ぶりのおしゃれスタイルですが、味はなかなかの本格派。
豚も、いかも入ったミックスです。
ふわふわ、熱々で、お好み焼きだけで何種類も出してほしいと思うほど、美味でした。
ラーメンの前にお好み焼きを食べる勇気があるかどうかが問題ですが、ぜひ一度はお試しあれ。
手羽先は間違い無し、餃子はまぁまぁ
さすがにラーメン前にお好み焼きは無理、、、という場合は、手羽先 (Spicy Chicken Wings)をぜひ。
甘辛い照り焼きソースと唐辛子が利いた、間違いない絶品おつまみです。
餃子は、決して悪くありませんが、期待値が高すぎたのか、ラーメンや、その他のおつまみのレベルには、やや届かずという印象。少し、残念でした。
ほかのサイドメニューのクオリティが高過ぎるので、餃子は無しでもいいかなという感じです。
生ビールあります
お店に入ってすぐにバーカウンターがあり、カクテル用のリキュールやウィスキー、日本酒などが並んでいます。
日本のウィスキーも、種類豊富です。
生ビールも、あります。
アサヒスーパードライ一本勝負。
美味しいラーメンとビール。完璧です。
オリジナルカクテルは、このお店のウリのひとつ。
おしゃれなだけでなく、料理に合うように作られているそうです。
こちらも注目ですね。
モダンでおしゃれな雰囲気
外から見たら、ラーメン屋さんだとは気づかないほどの、おしゃれな雰囲気です。
店内は細長く、手前にバーカウンター、そして奥に二人用のテーブルと、4人用のブース席、さらに奥にキッチンがあります。
この日は週末の午後2時頃でしたが、並ばずにすぐに座ることができました。
外観も店内も、日本ぽさはまったく無し。
外国の日本食レストランで聞こえがちな「いらっしゃいませぃ!」などの掛け声は、聞こえません。
モダンで、おしゃれです。
唯一日本を感じるのが、入り口に立てかけてある、日本の、おそらく創業当時の屯ちんと思われる写真。
さりげなくて素敵です。
これまで行ったニューヨークのラーメン屋さんの中で、雰囲気、味、居心地ともに、このお店が圧倒的にトップです。
そのクオリティが保たれることを、切に願います。
次は『濃厚胡麻坦々麺 (Spicy Tan Tan Ramen)』を食べてみるつもりです。
おにぎり (Rice Ball)も気になります。
こちらのお店のラーメンも
ニュージャージー唯一の焼き鳥居酒屋 Yakitori39(サンキュー)
お店情報: ラーメン TONCHIN NY
13 W 36th St, New York, NY 10018 (地図)
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko
*記事の内容は2019年訪問時のものです。