最終更新日:06/16/2023

ナパヴァレーのメルロー 特徴とおすすめワイン

ナパヴァレー の メルロー 特徴とおすすめワイン

こんにちは、Ryokoです。

今日は、カリフォルニア、 ナパヴァレーのメルローについて。

飲み応えがありつつ、飲みやすく、食事にも合わせやすくて、使い勝手のいいワインです。

案外、好き嫌いを問わないワインかもしれません。

今回の記事では、ナパヴァレーのメルローの特徴や、おすすめのワイン、メルローに合わせたい料理のアイディアなどをご紹介していきます。


メルローとは

メルローとは、フランス・ボルドー地方原産の赤ワイン品種のぶどうです。

カベルネ・ソーヴィニヨンに次いで、世界第2位の栽培面積を持つ、メジャー品種。

フランスをはじめ、世界各地で作られていて、アメリカなら、カリフォルニアのナパヴァレーが有名です。

また、日本でも、多く栽培されています。

メルローの特徴

色はきれいなルビー色

深い果実の香りや、レザー (革)、スパイスの香りが特徴的です。

味わいは、銘柄によって少しずつ違う特徴がありますが、いちごやカシスなどのレッドベリー系のメルローと、プルーンなどのストーンフルーツ系の風味が立っているメルローがあります。

概して、滑らかなタンニンで、やさしい飲み心地。

また、多くの場合、他の品種とブレンドされます。

メルローに合う料理

甘辛い肉料理

メルローとのペアリングで、特に美味しいのが、甘辛い系の、濃い目の味つけの、肉料理です。

中でも、絶対的な組み合わせ、と言われているのが、すき焼きです。

もっとデイリー向きのお料理ならば、鶏の照り焼きも、いい相性。

モダンな和食レストランで出てきそうな、素敵なペアリングが楽しめます。

煮込みハンバーグや、日本風ビーフストロガノフなど、デミグラスソースを使った、お肉料理もいいです。

余談ですが、アメリカで一般的なビーフストロガノフは、白っぽいクリーム系なんですよね。

日本式のデミグラスソース味ほうが、メルローには合っていると思います。

(本場ロシアのストロガノフは、どうでしょうね?)

チーズがきいた料理

赤ワインとチーズは、もちろん鉄板の組み合わせですが、ひとつ、ぜひおすすめしたいのが、チーズのパスタ・カチョエペペ (Cacio e Pepe)です。

ペコリーノ・ロマーノと、パルメザンチーズ、黒コショウの風味が、深みとスパイス感のあるメルローにぴったり。

そのほか、チーズを使った料理なら、グッとカジュアルに、タコスやピザもありです。

チーズ単体なら、マンチェゴチーズもよく合いました。

ナパヴァレー の メルロー 特徴とおすすめワイン Beaf Demi Glace
デミグラスソースで牛肉を軽く煮込んだストロガノフ”風”でも充分美味しい

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ナパヴァレー の メルロー 特徴とおすすめワイン cacioepepe
チーズと黒こしょうたっぷりのカチョエペペとも相性ぴったり

 

ナパ産の赤ワインならこちらも
ナパヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨン 特徴とおすすめワイン

 

おすすめのナパヴァレーのメルロー

1.Oberon Merlot (オベロン・メルロー)

ナパ・ヴァレー の メルロー 特徴とおすすめワイン Oberon Merlot
Oberon Merlot (オベロン・メルロー)

ナパヴァレーのメルローの魅力に、最初に気づかせてくれたのが、このOberon Merlot (オベロン・メルロー)です。

色は濃いルビー色。
見る角度によって、紫が強かったり、赤みが強かったりします。

香りから想像する味わいのとおり、ブラックベリーやカシスのような、しっかりしたベリー系の果実感と、こしょうや、たばこのようなスパイシーさが感じられます。

焼きたてのパンのような、ふんわりと甘くやわらかい、イーストの風味もあります。

フレンチオークで熟成されているので、飲み心地はとてもなめらか。丸みのある、上品な味わいです。

酸とタンニンはとても穏やか。ミディアムボディです。

メルロー87.3%、シラー (Syrah)9.7%、ジンファンデル (Zinfandel)約3%とのブレンドです。

ちなみに、Oberon Merlotを作っている、Michael Mondavi Family Estateは、カリフォルニアのワインの父と言われる、ロバート・モンダヴィの息子、マイケル・モンダヴィのワイナリー。

伝統を受け継ぎつつ、新しいワイン造りをしているワイナリーとして、知られています。

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購入場所:Long Hill Liquors (Oakland, NJ) 約20ドル (2018年5月現在)


2.Rutherford Hill Merlot (ラザフォード・ヒル・メルロー)

ナパ・ヴァレー の メルロー 特徴とおすすめワイン RutherfordHill Merlot
Rutherford Hill Merlot (ラザフォード・ヒル・メルロー)

ラベルも素敵な、Rutherford Hill Merlot (ラザフォード・ヒル・メルロー)。

濃くてきれいなルビー色をしています。

スパイシーな香りが印象的です。レザー (革)のほか、ナツメグの香りもほのかに感じます。

飲んでみると、いちごやカシス、ダークチェリーのようなフルーティさと、バニラのような滑らかな甘さ、チョコレートやモカのような豊かな風味がバランスよく、感じられます。
こしょうのようなスパイシーさもあります。

メルローのほか、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドとのブレンド。

さらにフレンチオークで熟成されているため、しっかりとした深みがあります。

口当たりはとても滑らかで、タンニンはしっかり目。
やや重めのミディアムのワインです。

名前にもついている、Rutherford (ラザフォード)とは、カリフォルニアのA.V.A*のひとつ。

ナパ・ヴァレーの中に位置するエリアです。

カベルネ・ソーヴィニヨンの里とも呼ばれるほど、カベルネ・ソーヴィニヨンが大半を占める、ラザフォード。

このワインの生産者Rutherford Hill Wineryは、そのラザフォードにおいて、上質なメルロー栽培の先駆者となった、ワイナリーです。

*A.V.A.:アメリカ政府承認のぶどう栽培地域。American Viticultural Areasの略。

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購入場所
Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約25ドル (2023年5月現在)

 

日本でも購入できるナパヴァレーのメルローはこちら
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まとめ:主役にも脇役にもなれるメルロー

今回は、カリフォルニア、ナパヴァレーのメルローをご紹介しました。

時にメインの品種にもなり、また時には、メインを引き立たせる脇役にもなれる、実力派の品種です。

メルローがメインのワインなら、断然、ナパヴァレー産をおすすめしたいです。

アメリカのワインについては、「アメリカのワイン まず覚えたい産地と品種」にもまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください。

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今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは、また次回。

Ryoko



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