こんにちは、Ryokoです。
今回は、アルゼンチンを代表する赤ワイン、マルベック (Malbec)について。
その特徴や、おすすめのワイン、合わせたい料理のアイディアなどをご紹介していきます。
アルゼンチンの赤ワイン・マルベック
赤ワイン品種・マルベックの原産地はフランス。
でも、現在では、約90%がアルゼンチンで生産されています。
主な産地は、アルゼンチンきってのワイン産地、メンドーサ (Mendoza)州。
Cuyo (クージョ)地方に位置する、アルゼンチン最大のワイン産地であり、「マルベックの都」と言われるエリアです。
100%マルベックで作られる、単一品種のワインが主流です。
きれいなルビー色の赤ワイン。
濃厚で力強く、スパイシーと表現されるアルゼンチン産のマルベック。
ブラックベリーやプラム、レーズンのような濃い果実味と、スパイシーな風味がまさに特徴です。
マルベックに合う料理
アルゼンチンと言えば、美味しい牛肉。
赤ワイン・マルベックに合わせたいのは、やっぱり牛肉、ステーキですね。
臭めのチーズにも、良く合います。
おすすめのマルベック
ここで、“メンドーサ産”の“100%マルベック”を紹介したいところなのですが、これが案外、難しい。
これといったワインを、なかなか見つけられずにいます。
これまでに出会った美味しいマルベックは、メンドーサ産ではなかったり、100%マルベックではなかったり。
でもスルーしてしまうにはもったいないので、ご紹介しますね。
1. サルタ州のマルベック El Esteco Malbec
まずは、El Esteco Malbec (エル・エステコ・マルベック)。
メンドーサ州よりずっと北のほうに位置する、Salta (サルタ)州の、100%マルベックです。
色は、紫がかった、濃いルビー色。
香り、味ともに、果実味とスパイス感が、ギュッと詰まっています。
ブラックベリー、プラム、レーズンのような濃い果実味に、ジャムのような、酸味と甘みのある、これまた濃い味わいが、印象的です。
タンニンもしっかりしていて、肉厚なフルボディワイン。
全体的に、濃い、です。
まさに、濃厚でスパイシー。
マルベックのイメージにぴったりくる味わいです。
同じワイナリーEl Estecoのカベルネ・ソーヴィニヨンも飲みましたが、マルベックが断然、美味しいです。
購入場所:Gary’s Wine & Marketplace (Wayne/Bernardsville, NJ) 約18ドル 約19ドル (2023年6月現在)
日本でも購入できます
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2. マルベックブレンド D.V.Catena Tinto Historico
ふたつめは、アルゼンチン最大級のワイナリーCatena Zapata (カテナ・サパータ)の、D.V.Catena Tinto Historico。
こちらは、メンドーサ産です。
ただし、100%マルベックではなく、ブレンドワイン。
マルベックが72%で、ほかにPetit Verdot (プティ・ヴェルド) などのぶどうが、ブレンドされています。
色は、きれいな赤紫色。
ブラックチェリーやブラックベリー、カシスのような、濃い果実の香りと、スパイスの香りがしっかりと感じられます。
飲んだ感じも、香りからの印象に近いですが、よりスパイシーさが増します。
特に、タバコのような香りが印象的です。
タンニンは豊富で、余韻の長いミディアムボディ。
お肉に合うのはもちろんのこと、ブリーチーズとの相性が最高でした。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約15ドル (2020年5月現在)
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ちなみにこのワインは、先代のオーナーDon Domingo Vicente Catena氏が1930年代に造ったレッドブレンドに敬意を表して、作られているもの。
当時の赤ワインブレンドはボルドースタイルと呼ばれ、首都ブエノスアイレスで、とても愛されたんだそうです。
D.V.Catena (先代オーナーの名前)、Tinto (赤)、Historico (歴史的)、つまり、先代が産んだ歴史ある赤ワインブレンド、という名のワインです。
こういう背景を知ると、より楽しく飲むことができますね。
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アルゼンチンの白ワインもぜひ
さわやかな白ワイン アルゼンチンのトロンテス
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まとめ:美味しいアルゼンチンのマルベック
今回は、アルゼンチンを代表する赤ワイン、マルベックをご紹介しました。
カジュアルで、美味しいマルベック。
普段使いに重宝するワインです。
メンドーサ産100%マルベック、というものに、まだ出会っていないのが不思議ですが、それにこだわらずとも、美味しいワインです。
ぜひ、お試しください。
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko