こんにちは、Ryokoです。
今回は、スペイン最大のワイン産地、リオハ (Rioja)について。
リオハのワインの特徴や、おすすめのワイン、合わせたい料理のアイディアなどをご紹介していきます。
スペインの最大のワイン産地・リオハ
スペインの北東部に位置するリオハ(地図)は、スペインで最も歴史のあるワイン産地で、かつ、最大のワイン産地です。
スペインのワイン法で定められた、最高の格付けDOCaを、スペインで最初に取得した産地。
高品質のワインを、多く生み出しています。
気候が少しずつ異なる、
・リオハ・アルタ地区
・リオハ・アラベサ地区
・リオハ・オリエンタル地区 (旧リオハ・ハバ地区)
という3つのエリアから、ひとつのエリアで収穫されたぶどうで作られたり、別の産地のぶどうを組みあせて作られたりします。
リオハのワインの特徴
リオハで作られるワインの大半が、赤ワイン。
使われるぶどうは主に、テンプラニーリョ (Templanillo)です。
100%テンプラニーリョのものもあれば、ガルナッチャ (Garnacha)など、ほかのぶどうとブレンドされたものもあり。
リオハの各地区で栽培されたぶどうの、配合や製法により、フレッシュなものから、深い味わいのものまで、様々なスタイルのワインが、生み出されます。
比較的、軽やかな味わいのタイプが多い、リオハワインですが、深い味わいのタイプもあり、それらは、フランスのボルドーの赤ワインに似ているとも言われます。
ボルドーよりも低価格で、熟成された高品質のワインが楽しめると言われるワインです。
色は、きれいなルビー色
いちごやラズベリーなどのベリー系、またチェリーの香りと風味が特徴的です。
いわゆるEarthyと呼ばれる、土っぽい感じと、ほどよいスパイス感も、いいアクセントに。
まろやかなコクと香り、なめらかなタンニン、ほどよい酸味のバランスのいいワインです。
リオハワインの熟成期間
ここで少し、リオハのワインの最大の特徴である、熟成について触れてみます。
リオハのワインは、スペインのワイン法により、最低2年間熟成させることが義務づけられています。
さらに、その熟成期間により、以下のように、ワインの階級が分かれています。
クリアンサ (Crianza)
合計24ヶ月 (2年)の熟成が必要。そのうち、12ヶ月以上が樽熟成であること。
レゼルバ (Reserva)
合計36ヶ月 (3年)の熟成が必要。そのうち、12ヶ月以上が樽熟成であること。
グラン・レゼルバ (Gran Reserva)
合計60ヶ月 (5年)の熟成が必要。そのうち、24ヶ月以上が樽熟成であること。
クリアンサがいちばん若いタイプで、レゼルバ、グラン・レゼルバになるほど、深い味わいのワインになります。
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リオハの赤ワインに合う料理
軽やかなものから、深いものまで、様々なスタイルがあるリオハワイン。
軽やかなタイプのリオハワインは、基本的にフードフレンドリーです。
赤ワインに合うとされるお料理なら、ほぼ何でも合います。
お肉全般、トマトソースを使った料理 (パスタ料理や煮込みなど)、シャープなチェダーチーズなどなど。
中でも、ポークチョップや、ポークテンダーロインなど、豚肉は、強さ加減が近く、とってもいい相性です。
おすすめのリオハの赤ワイン
1.Vina Herminia Excelsus(ヴィニャ・エルミニア・エクセルサス)
まずは、Vina Herminia Excelsus (ヴィニャ・エルミニア・エクセルサス)。
リオハ・オリエンタル地区産で、50%テンプラニーリョ、50%ガルナッチャのブレンドワインです。
ブレンドによって程よい複雑味が生まれ、軽すぎない味わいになります。
色、香り、味わいともに、いくつかの顔を持つ魅力的なワイン。
例えば色。
角度によっては、きれいなルビー色ですが、また別の角度から見ると、濃くて黒っぽい紫にも見えます。
香りは、グラスに注いですぐは、控えめで、チェリーのような香りを少し感じる程度。
でも時間が経つにつれて、もしくはエアレーターを使うと、カシスやブラックチェリーのような少し深みのある香りが立ってきます。
味も同様に、最初はフルーティで軽やかですが、その後エアレーターを使ってみると、チョコレートやモカのようなコクとスパイス感が引き立ち、ぐっと味が締まります。
タンニンは、滑らか。
このワインは、エアレーター (Aerator)を使ったほうが、断然おいしく飲むことができます。もちろん、デキャンタもいいですが、手軽に、エアレーターで充分です。
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購入場所:Oakland Wine & Liquor Store (Oakland, NJ) 約20ドル (2020年6月現在)
2.Ramirez de la Piscina Reserva (ラミレス・デ・ラ・ピスシーナ・レゼルバ)
続いて、テンプラニーリョ100%のレゼルバのタイプ、Ramirez de la Piscina Reserva (ラミレス・デ・ラ・ピスシーナ・レゼルバ)です。
キーワードは、Reserva (レゼルバ)。
レゼルバの定義は、合計36ヶ月 (3年)の熟成、うち12か月が樽熟成、というもの。
このワインは、18ヶ月感の樽熟成から、ステンレスで5ヶ月、さらに瓶詰めの後、24ヶ月以上熟成されています。
つまり、深い。
色はやや茶色がかったガーネット色(濃い紫)。
こしょうやナツメグのようなスパイシーな香りと、ダークチェリーやカシスのような、濃い果実の香がとてもいいです。
飲んでみると、濃い果実味のほかに、ラズベリーのような、やや軽やかな果実の風味も感じられます。
香りで感じるよりも、スパイシーさは控えめ。
タンニンは中程度で、酸もおだやかです。
ミディアムボディですが、わりとアルコール感がしっかりとしていて、飲みごたえがあります。
このワインも、エアレーターを使うと、より深みが出ます。
ただ、1日経つと、急激に味が落ちるので、できれば飲みきるのが得策です。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellar (Boonton, NJ) 約14ドル 約16ドル (2023年6月現在)
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まとめ:スタイルさまざま、スペイン・リオハの赤ワイン
今回は、スペイン最大のワイン産地、リオハのワインをご紹介しました。
基本的には、テンプラニーリョ。
でも、ブレンドの具合いによって、軽やかなタイプから、深みのあるものまで、その味わいは様々です。
いろんな食事に合わせやすい、軽やかなタイプと、じっくりと深みを楽しむタイプ、ぜひいろいろと飲んでみて、お気に入りの1本を見つけてみてくださいね。
深いタイプのテンプラニーリョなら、スペインのもうひとつのワイン産地、リベラ・デル・デュエロ産もおすすめです。
→スペイン リベラ・デル・ドゥエロの美味しい赤ワイン
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko