最終更新日:07/10/2023

ヴェルデカ :イタリア プーリア州の白ワイン

イタリア ・ プーリア 州の 白ワイン ヴェルデカ (Verdeca)

こんにちは、Ryokoです。

今回は、イタリアの南側、ブーツのヒールのところに位置するプーリア (Puglia)州の白ワイン、ヴェルデカ (Verdeca)をご紹介します。

イタリアだけで生産される、土着品種のぶどうから作られる白ワインです。


イタリア・プーリア州の白ワイン ヴェルデカの特徴

色は、やや緑がかった、金色。

ハーブやシトラスの香り風味が特徴です。

酸度の高い、キリッとしたドライな白ワインですが、ハチミツのようなふんわりとした甘みも感じられます。

多くは、単一品種よりも、他のぶどうとのブレンドで、ワインが作られます。

ヴェルデカは、イタリアのIGT*に格付けされているワイン。

IGTとは、DOCGやDOCほど厳格な規制がなく、主な規制は、その地域のぶどうを85%以上使っているというもの。

わりと、お手ごろ価格で、なおかつ美味しいものが多いです。

*IGTーIndicazione Geografica Tipica (インディカツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ) = 地域特性表示ワイン

ちなみに、名前が似ているVerdeccio (ヴェルデッキオ)や、Vino Verde (ヴィーニョ・ヴェルデ)と混同しがちですが、まったく別のワインです。

ヴェルデカに合う料理

ヴェルデカの産地、イタリアのプーリア州は、海に面した土地柄。

シーフードもよく食され、ヴェルデカにも、貝料理や、えびやイカを使った料理がよく合うと言われています。

また、ハーブの風味もあるため、緑の野菜を使った料理にも、よく合います。

ペストパスタ (ジェノベーゼパスタ)や、ギリシャ料理のスピナッチパイとの相性は、なかなかのものでした。

カジュアルで飲みやすいので、おつまみ無しで、ワイン単体でも楽しめます。

おすすめのヴェルデカ

Masseria Li Veli Verdeca (マッセリア・リ・ヴェリ・ヴェルデカ)

Masseria Li Veli Verdec
Masseria Li Veli (マッセリア・リ・ヴェリ)

おすすめしたいのは、Masseria Li Veli (マッセリア・リ・ヴェリ)というワイナリーのヴェルデカです。

プーリア州の、Salento (サレント)地方のワインで、全体の90%ヴェルデカが使われています。

フローラルの香りの後に、青リンゴのようなシャープな香りと、洋ナシのような少し甘めの香りが感じられます。

特筆すべきは、かなりしっかり目の、ハチミツの感じと、ミネラル感。

酸が高く、キリッとした飲み心地です。

私が住むニュージャージーのリカーストアでは、なかなかヴェルデカを扱っているところは少ないのですが、この1本は、当たりでした。

なお、生産者のマッセリア・リ・ヴェリは、イタリアのトスカーナ州の名門ワインファミリー。

南イタリアをワイン産地にすべく、投資を行い、プーリア州にて質のいいワインを生み出すようになったそうです。

購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約17ドル 約20ドル (2023年6月現在)

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おまけ:プーリア州について

ヴェルデカの産地プーリア州は、ざっと調べただけでも、魅力溢れるエリアであることがわかります。

イタリアの南の端に位置し、アドリア海とイオニア海に面していて、夏は暑く、冬も比較的温暖な、地中海気候のエリア。

州都はBari (バーリ)です。

その土地だけで作られる、土着品種のワイン生産がさかんで、赤ワインと白ワイン、半々ぐらいの割合いで作られています。

赤ワインで有名なのは、プリミティーボ。

アメリカでは、ジンファンデルと言われるワインです。

白ワインで有名なのは、今回ご紹介したヴェルデカ。

そのほかにも、いくつものローカル品種があります。

ワイン以外には、オリーブオイルの名産地としても知られています。

小さな貝のような形をしたパスタ・オレキエッテも、プーリア州生まれだそうです。

また、クリーミーでフレッシュでとっても美味しいチーズ・Burrata (ブラータ)も、プーリア州生まれだとか。

思わず、頭の中で妄想グルメ旅行が始まってしまう、魅力的なエリアです。

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今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは、また次回。

Ryoko



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