こんにちは、Ryokoです。
今回は、イタリアの南側、ブーツのヒールのところに位置するプーリア (Puglia)州の白ワイン、ヴェルデカ (Verdeca)をご紹介します。
イタリアだけで生産される、土着品種のぶどうから作られる白ワインです。
イタリア・プーリア州の白ワイン ヴェルデカの特徴
色は、やや緑がかった、金色。
ハーブやシトラスの香り風味が特徴です。
酸度の高い、キリッとしたドライな白ワインですが、ハチミツのようなふんわりとした甘みも感じられます。
多くは、単一品種よりも、他のぶどうとのブレンドで、ワインが作られます。
ヴェルデカは、イタリアのIGT*に格付けされているワイン。
IGTとは、DOCGやDOCほど厳格な規制がなく、主な規制は、その地域のぶどうを85%以上使っているというもの。
わりと、お手ごろ価格で、なおかつ美味しいものが多いです。
*IGTーIndicazione Geografica Tipica (インディカツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ) = 地域特性表示ワイン
ちなみに、名前が似ているVerdeccio (ヴェルデッキオ)や、Vino Verde (ヴィーニョ・ヴェルデ)と混同しがちですが、まったく別のワインです。
ヴェルデカに合う料理
ヴェルデカの産地、イタリアのプーリア州は、海に面した土地柄。
シーフードもよく食され、ヴェルデカにも、貝料理や、えびやイカを使った料理がよく合うと言われています。
また、ハーブの風味もあるため、緑の野菜を使った料理にも、よく合います。
ペストパスタ (ジェノベーゼパスタ)や、ギリシャ料理のスピナッチパイとの相性は、なかなかのものでした。
カジュアルで飲みやすいので、おつまみ無しで、ワイン単体でも楽しめます。
おすすめのヴェルデカ
Masseria Li Veli Verdeca (マッセリア・リ・ヴェリ・ヴェルデカ)
おすすめしたいのは、Masseria Li Veli (マッセリア・リ・ヴェリ)というワイナリーのヴェルデカです。
プーリア州の、Salento (サレント)地方のワインで、全体の90%ヴェルデカが使われています。
フローラルの香りの後に、青リンゴのようなシャープな香りと、洋ナシのような少し甘めの香りが感じられます。
特筆すべきは、かなりしっかり目の、ハチミツの感じと、ミネラル感。
酸が高く、キリッとした飲み心地です。
私が住むニュージャージーのリカーストアでは、なかなかヴェルデカを扱っているところは少ないのですが、この1本は、当たりでした。
なお、生産者のマッセリア・リ・ヴェリは、イタリアのトスカーナ州の名門ワインファミリー。
南イタリアをワイン産地にすべく、投資を行い、プーリア州にて質のいいワインを生み出すようになったそうです。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約17ドル 約20ドル (2023年6月現在)
日本でも購入できるヴェルデカはこちら
楽天市場でヴェルデカを見てみる
おまけ:プーリア州について
ヴェルデカの産地プーリア州は、ざっと調べただけでも、魅力溢れるエリアであることがわかります。
イタリアの南の端に位置し、アドリア海とイオニア海に面していて、夏は暑く、冬も比較的温暖な、地中海気候のエリア。
州都はBari (バーリ)です。
その土地だけで作られる、土着品種のワイン生産がさかんで、赤ワインと白ワイン、半々ぐらいの割合いで作られています。
赤ワインで有名なのは、プリミティーボ。
アメリカでは、ジンファンデルと言われるワインです。
白ワインで有名なのは、今回ご紹介したヴェルデカ。
そのほかにも、いくつものローカル品種があります。
ワイン以外には、オリーブオイルの名産地としても知られています。
小さな貝のような形をしたパスタ・オレキエッテも、プーリア州生まれだそうです。
また、クリーミーでフレッシュでとっても美味しいチーズ・Burrata (ブラータ)も、プーリア州生まれだとか。
思わず、頭の中で妄想グルメ旅行が始まってしまう、魅力的なエリアです。
♦♦
こちらもおすすめ
がぶ飲み注意 気軽に楽しめるイタリアの美味しい白ワイン
♦♦
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko