こんにちは、Ryokoです。
イタリアのワインは、お好きですか?
イタリアは、20州すべての州で、ワインを生産している国なんです。
また、イタリアだけで造られる、いわゆる“土着品種”のワインが数多くあり、それこそが、イタリアワインの醍醐味。
とはいえ、いきなり全部を覚えるのは大変なので、今回は、まず最初に押さえておきたい、産地とワインの品種を、まとめてみました。
目次
1.ワイン生産量1位・ヴェネト州
2.高級赤ワインの産地・ピエモンテ州
3.知名度抜群・トスカーナ州
4.南部ならカンパニア州&バジリカータ州
1. ワイン生産量1位・ヴェネト州
イタリアで、ワインの生産量第1位の州が、イタリアの北東部に位置するヴェネト州です。
州都は、ヴェネツィア (英語では、Venice)。
赤ワイン、白ワイン、スパークリングを生産していますが、生産の半分以上が白ワインです。
ヴェネト州のワインで覚えておきたいのは、
・ソアヴェ (白ワイン)
・ヴァルポリチェッラ (赤ワイン)
・プロセッコ (スパークリングワイン)
の3つです。
ヴェネト州の白ワインなら、ソアヴェ
ヴェネト州を代表する白ワインが、ソアヴェ (Soave)です。
ソアヴェというのは、産地の名前。
ガルガーネガというぶどうから造られます。
果実味と酸味のバランスがいい、ドライ&フルーティな美味しいワイン。
選ぶ時はぜひ、ソアヴェ・クラシコ (Soave Classico)と書かれているものに注目してください。
おすすめのソアヴェ・クラシコについては、こちらの記事をご覧ください。
ソアヴェ クラシコ : イタリア ヴェネト州の白ワイン
ヴェネト州の赤ワインならヴァルポリチェッラ
ヴェネト州の赤ワインの代表格が、ヴァルポリチェッラ (Valpolicella)です。
ヴァルポリチェッラは、産地の名前。
ぶどうは、コルヴィーナを中心に、いくつかの種類が使われます。
ひとくちに、ヴァルポリチェッラと言っても、実は、その中で、4つのタイプの違うワインに分けられています。
もっとも品質が高いとされるのが、アマローネ (Amarone)。
干しぶどうを使って造られる、ユニークなワインで、濃厚でくせになる味わいです。
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もうひとつ覚えておきたいのが、バルポリチェッラ・リパッソ (Valpolicella Ripasso)。
コクのあるアマローネと、カジュアルなバルポリチェッラの中間に位置するワインと言われています。
ヴァルポリチェッラ・リパッソ イタリア ヴェネト州の赤ワイン
そのほか、甘口のレチョート (Recioto)、もっともカジュアルで庶民派のバルポリチェッラ (Valpolicella)があります。
プロセッコも、ヴェネト産
ヴェネト州で、もうひとつ忘れてはならないのが、スパークリングワイン・プロセッコ (Prosecco)です。
淡く爽やかで、軽い飲み心地。気軽に楽しめるスパークリングワインです。
2.高級赤ワインの産地・ピエモンテ州
ヴェネト州の反対側、イタリアの北西に位置するピエモンテ州も、イタリアのワインを知る上で、欠かせない州です。
州都は、トリノ (英語では、Turin)。
ピエモンテ州で覚えておきたいワインは、こちらの3つです。
・バローロ & バルバレスコ(赤ワイン)
・ガヴィ(白ワイン)
・バルベーラ (赤ワイン)
イタリアワインの王様・バローロとバルバレスコ
イタリアのワインを語る上で、外せないのが、ピエモンテ州産のバローロ (Barolo)と、バルバレスコ (Barbaresco)。
バローロはイタリアワインの王様、バルバレスコは女王と呼ばれます。
バローロも、バルバレスコも、エリアの名前。
どちらも、使われるぶどうはネッビオーロ (Nebbiolo)です。
これらは、基本的に、高級ワイン。
ネッビオーロは、栽培が難しいとされる上に、熟成してこそ美味しくなる品種。
そのため、市場に出る前に、かなりの手間暇がかかり、お値段がアップするというわけです。
正しく選び、正しく開け、正しく飲まないと、なかなかその美味しさを感じにくいワイン。
初心者には、ややハードル高めのワインです。
カジュアルな赤ワインなら、バルベーラ
気軽に楽しむなら、バルベーラ (Barbera)という赤ワインがおすすめです。
果実味がしっかりとしていて、飲みごたえのあるワイン。
ボロネーゼパスタや、ちょっと脂っこい料理などと合わせると、その美味しさがぐんと引き立ちます。
バルベーラについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
バルベーラ:イタリア ピエモンテ州のカジュアル赤ワイン
ピエモンテ州の白ワインなら、ガヴィ
ピエモンテ州の白ワインといえば、ガヴィ (Gavi)です。
ガヴィというエリアで造られ、使われるぶどうは、コルテーゼ。
ヴェネト州のソアヴェ同様、ドライ&フルーティな味わい。
ミネラル感もたっぷりで、とっても美味しいです。
3.知名度抜群・トスカーナ州
次は、イタリア中部に位置するトスカーナ州。
州都はフィレンツェ (英語では、Florence)。
生産量こそトップクラスではありませんが、世界的に有名なワインもたくさんあり、その知名度は抜群です。
トスカーナ州で造られるワインは、大半が赤ワイン。
トスカーナ州で覚えておきたいのは、こちらの産地と品種です。
・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ (赤ワイン)
・キャンティ (赤ワイン)
・スーパートスカーナ(赤ワイン)
高級赤ワイン :ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
ピエモンテ州のバローロ、バルバレスコと並んで、イタリアの3大高級ワインとされるのが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ (Brunello di Montalcino)です。
モンタルチーノ地区のワイン。
サンジョベーゼの突然変異といわれる、サンジョベーゼ・グロッソ(=ブルネッロ)というぶどう100%で造られます。
スパイシーさと果実味の絶妙なバランスと、深く複雑味のある飲み心地が特徴です。
おすすめのブルネッロ・ディ・モンタルチーノなど、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
イタリア3大赤ワイン ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
超有名どころ・キャンティ
トスカーナのワインの中でも最も知名度があるのが、キャンティ(Chianti)。
キャンティというエリアの赤ワインで、サンジョベーゼというぶどうから造られます。
イタリアの赤ワインというと、わりとしっかりした味わいのイメージですが、キャンティは、軽めのタイプが多く、価格も比較的手に取りやすいものが多いです。
軽めの赤ワインがお好みなら、キャンティは間違いなく選択肢のひとつです。
キャンティの中でも、ぜひ選びたいのが、キャンティ・クラシコ。
詳しくはこちらの記事をぜひご覧ください。
軽やかで美味しいイタリアのキャンティクラシコ
カジュアルに美味しいスーパートスカーナ
トスカーナ州には、スーパートスカーナ、スーパートスカンと呼ばれる、おもしろいタイプのワインがあります。
これは、ワインの格付けが厳しいイタリアにおいて、そういうことは気にせずに、ただ気楽に美味しいワインを造ろうよ、ということでできた種類のワイン。
ボルゲリ (Bolgheri )やマレンマ (Maremma)というエリアが有名です。
カベルネ・ソーヴィニヨンなどの世界的にメジャーな品種と、サンジョベーゼなどイタリア固有の品種をブレンドして造られます。
格付けこそされていないものの、カジュアルで、美味しいものが多いです。
詳しくはこちらの記事をぜひ。
イタリア トスカーナ州の自由なワイン スーパートスカーナ
4.イタリア南部ならカンパニア州とバジリカータ州
最後に、まず覚えるというよりは、おまけ的にもうひとつ。
イタリア南部の、アリアニコ (Aglianico)というぶどうから造られる赤ワインを、挙げてみたいと思います。
アリアニコは、カンパニア州とバジリカータ州で、主に造られています。
カンパニア州の州都はナポリ (英語ではNaples)、バジリカータ州の州都はポテンツァです。
アリアニコから造られるワインは、濃くきれいな色合いと、果実とスパイスの豊かな風味を持つ、力強いワインです。
個性的な味わいで、とっても美味しいです。
Aglianicoとだけ表示された、低価格のものから、タウラージのような高級品まで、いろいろあります。
時間が経つごとにどんどん美味しくなっていくので、ゆっくり時間をかけて、楽しみたいワインです。
アリアニコについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
アリアニコ : イタリア南部の力強い赤ワイン
まとめ:楽しみが尽きないイタリアのワイン
今回は、土着品種と呼ばれる、イタリアだけで造られるぶどうを使ったワインの中から、特に有名なものを、ご紹介しました。
イタリアのワインの楽しみは、やっぱり、土着品種のワインを、少しずつ覚えていくこと。
イタリアのワインが少しわかると、日々のワインの選択肢が広がるだけでなく、イタリアンレストランで、ワインを選ぶ時にも役立ちます。
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今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko