こんにちは、Ryokoです。
今回は、アメリカを代表する赤ワインのひとつ、Zinfandel (ジンファンデル)をご紹介します。
繊細や上品とは少し違う、力強く、ユニークな、くせになるおいしさを持つ、アメリカらしい感じのワイン。
今回の記事では、 アメリカの赤ワイン・ジンファンデルの特徴や、おすすめワイン、合わせたい料理のアイディアをご紹介していきます。
アメリカの赤ワイン・ジンファンデルの産地と特徴
ジンファンデルは、アメリカで、カベルネ・ソーヴィニヨンに次ぐ生産量を誇る、代表的な赤ワイン品種です。
ナパヴァレーの生産量が圧倒的ですが、ソノマや、そのほかカリフォルニアのあらゆるワイン産地で造られています。
原産地はクロアチア。
現在の主な産地はアメリカですが、イタリアでも、プリミティーヴォ (Primitivo)という名で、多く栽培されています。
ジンファンデルの都・ローダイ (Lodi)
ことジンファンデルで有名なアメリカのワイン産地が、カリフォルニアのローダイ(Lodi)というエリア。
ジンファンデルの都 (Zinfandel Capital)、とも呼ばれるほどです。
ただ、ちょっと場所が覚えにくい。
ナパ郡でもソノマ郡でもなく、セントラルヴァレーのSan Joaquin (サンホワキン)郡というところにあるエリアです。
細かいことは抜きにして、とりあえず、ジンファンデルとローダイをセットで覚えておけば、お店で見かけた時に、ピンとくるはずです。
ジンファンデルの特徴
ジンファンデルは、濃いルビー色、もしくは、それよりも少し茶色がかった、ガーネット色をしています。
フルーティ&スパイシーな香りも印象的ですが、より特徴的なのが、飲んだ時のジャム感。
ブルーベリーやブラックベリーなどの濃いベリー系から、いちごやラズベリーのような軽めのベリー系まで、ベリージャムを連想するような果実の風味と粘着感があります。
タンニンは中程度で、酸度はほどほど。
これは強い!と一瞬にして感じるほどのフルボディではないにもかかわらず、飲み進めるうちにパンチが効いてくる、なかなかの飲み応えです。
名前といい、飲み心地といい、どちらかというと荒く強めのワインですが、実は雨に弱く、栽培に手間隙のかかる、繊細なぶどうと言われています。
ジンファンデルに合う料理
一般的に、ジンファンデルは、ややくせのある肉料理に合うと言われています。
くせのある肉と言えば、鹿や猪などのジビエ料理。
ですが、ちょっと、敷居高めですね。
ラム肉なら、比較的気軽に、合わせてみることができます。
レストランなら、ラムチョップ、家庭料理なら、ラムのひき肉を使った料理がおすすめです。
家でも簡単に作ることができるラム肉料理のひとつが、Swedish Meatballs。
キャンベルの、クリームマッシュルームスープ (cream of mushroom soup
)を使った手抜きバージョンが、おすすめです。
ラムひき肉を使えば、ジンファンデルとの相性ばっちりです。
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チーズなら、ブリーチーズなど、クリーミーなタイプのものや、ダークチェダーチーズのような、濃いめの味わいのチーズとの相性がぴったりです。
おすすめのジンファンデル
1. Michael David WineryのEarthquake Zinfandel
まずは、ローダイを代表するワイナリーのひとつ、Michael David Winery (マイケル・ディビッド・ワイナリー)のジンファンデル。
Earthquakeというブランドの、ジンファンデルです。
色はきれいなルビー色。
開栓した瞬間から、いい香りが漂います。
練乳をかけたいちごのような、甘くまろやかな香りと、ハーブやタバコのようなスパイシーさがとてもいい感じです。
味わいは、ラズベリーやいちごのような軽やかな果実味と、ジャムっぽいほのかな甘みあり。
エアレーターを使うことで、より美味しさが引き立ちます。
ダークチェダーチーズによく合います。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約22ドル (2022年5月現在)
Michael David Wineryのワインが買えるお店を見てみる
(Michael David Wineryのウェブサイトより)
2.ジャケ買いで大当たり・Angry Bunch
インパクトのあるラベルデザインが気に入って買ってみた、Angry Bunch。
こちらも、都ローダイの、ジンファンデルです。
色はきれいなルビー色、たばこやこしょう、ナツメグのようなスパイスの香りと、いちごジャムのような風味あり。
ジンファンデルの特徴満載です。
ラベルのインパクトに負けない、かといって個性を押し出しすぎない、とってもおいしいジンファンデルです。
購入場所:Shoprite Liquor (Succasunna, NJ) 約15ドル (2019年10月現在)
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3.パソ・ロブレスのFoxglove Zinfandel
続いては、カリフォルニア州のセントラルコーストに位置するワイン産地、パソ・ロブレス (Paso Robles)のジンファンデルFoxglove Zinfandel。
おいしい赤ワインに定評のあるパソ・ロブレスは、ジンファンデルの産地としても、名前が挙げられるエリアです。
アメリカ政府承認のぶどう栽培地域AVAにも認定されています。
このジンファンデルは、安いのに、美味しい!
ブラックベリーなどのベリー系の果実の香りと、程よくスパイシーな香りが、しっかりと感じられます。
飲んでみると、いちごのような軽やかな風味や、ブラックチェリーのような風味もあり、香りとはまた少し違う印象を残します。
いちごジャムのようなやさしい甘みもありますが、全体としてはドライなフルボディ。
ほどよいタンニンと、高い酸度で、重すぎず、かつ、飲み応えは充分です。
約14%ほど、プティ・シラー (Petite Syrah)がブレンドされています。
価格を疑ってしまうぐらい、コスパ抜群の1本です。
購入場所 : Bottle King Morris Plains (Morris Plains, NJ) 約13ドル (2019年10月現在)
4.Rombauer Zinfandel
カリフォルニア州の名門ワイナリー、ロンバウワー (Rombauer)のジンファンデルも、やっぱり間違いなく美味しいです。
畑やエリアの特定はなく、カリフォルニア州全域から収穫されたジンファンデルから造られたワイン。
色はきれいなルビー色で、イチゴやチェリーのような比較的軽やかな果実味と、ほんのりと香る、ハーブややバニラのようなスパイス感が印象的です。
ほかに比べると、ジャム感はやや控えめ。
わずかに、プティシラーがブレンドされています。
購入場所:Bottle King (Morris Plains) 約34ドル (2023年5月現在)
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まとめ:アメリカを代表する赤ワイン・ジンファンデル
今回は、アメリカを代表する赤ワイン、ジンファンデルをご紹介しました。
アメリカのワインを楽しむなら、一度は飲んでおきたい品種です。
以下の記事では、ジンファンデル以外にも、カリフォルニアを代表する赤ワインについてまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。
カリフォルニアの赤ワイン おすすめの産地と品種
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko