こんにちは、Ryokoです。
突然ですが、コンビーフハッシュ(Corned Beef Hash)、食べたことありますか?
アメリカのダイナー (Diner)の定番メニューのひとつで、ジャンキーながら、時々無性に食べたくなるような、後引く味わいの料理です。
こと、ダイナーの都とも言われるニュージャージー州では、至る所にダイナーあり。
一度立ち寄って、食べてみてほしい料理です。
ダイナーキャピタル・ニュージャージー
まずは、ダイナーについて、少し。
ダイナー (Diner)とは、アメリカの全国各地に存在する、飲食店のこと。
レトロな雰囲気のお店が多く、大衆食堂、という感じです。
アメリカの古い映画にも、よく登場しますよね。
基本は、朝食やランチ、ブランチに利用されることが多いですが、ディナーメニューもあり。
実は、私が住んでいるニュージャージー州は、『Diner Capital (=ダイナーの都)』と呼ばれているんです。
ダイナーの発祥は、ロードアイランド州と言われていますが(諸説あり)、もっとも普及したのが、ニュージャージー州とのこと。
確かに、他の州に比べて、至るところにダイナーを見かけます。
思わず写真を撮りたくなるような、オールドアメリカンな、レトロな外観のお店も、たくさんあります。
ダイナーの都と呼ばれ、ニュージャージー的には名誉なことなのかどうか微妙ではありますが、個人的には、ダイナー大好きです。
楽しい外観と、なんだか落ち着く空間。そして、なぜか、どこでも、だいたい一緒のメニュー。
決して美食を求める場所ではありませんが、不思議と、通ってしまいがちな場所です。
コンビーフハッシュ (Corned Beef Hash)
ダイナーで食べるものと言えば、パンケーキや、フレンチトースト、サンドイッチが、ド定番。
ニュージャージーのダイナーは、ギリシャ系移民が経営しているところが多く、意外と美味しいギリシャ料理も、あったりします。
メニューはいろいろありますが、ダイナーならではの料理=ダイナー飯が、コンビーフハッシュ (Corned Beef Hash)です。
日本でもおなじみのコンビーフ=塩漬けのほぐし肉。
それと、細かく刻まれたじゃがいもを、塩味で炒めた料理が、コンビーフハッシュです。
言ってみれば、想像通りの味。
でもこれが、ハマるんです。
そのまま食べるもよし、パンに挟んで食べるもよし。
特におすすめしたい食べ方は、半熟の目玉焼き (=Over-easy Egg)を乗せて、黄身と絡めながら食べる食べ方。
上の写真は、コロナ禍で、お店に行くことができず、デリバリーした時のものですが、家だからこそできる食べ方として、海苔に巻いて、食べてみたところ、それも、美味。
お店で、お家で、違う楽しみ方ができることを、発見した瞬間でした。
ちなみに、食べ時は、断然、ランチ。
朝にはちょっと重く、夜にはちょっとジャンキー過ぎる、という理由です。
ちなみに、コンビーフハッシュの発祥は、アメリカ東海岸の、ニューイングランド地方と言われています。
日本でも、沖縄地方でよく食べられているようです。
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余談:ダイナーのフレンチフライ
ここで、ダイナーメニューに関する余談を少し。
あくまでも個人的な好みですが、ダイナーのフレンチフライが、美味しいんです。
お店によりますが、太めのポテトが、サクサク、ホクホクに揚がっていて、いくらでも食べられそうな気分になります。
そのままで充分美味しいですが、ハニーマスタードをつけて食べるのも、おすすめ。
ぜひお試しください。
コンビーフっていったい何?という疑問
実はこのコンビーフハッシュ、私の長年の疑問を解決してくれたものでした。
アメリカに来て、最初に食べたコンビーフが、日本で食べていたあれではなく、ザ・牛肉だったんです。
こんな↓。
当時、行っていたスーパーマーケットには、缶入りコンビーフが売っておらず、日本で食べていたあれは、何だったんだろうか、アメリカ食のふりをした日本食だったのだろうかと、密かに頭を悩ませていました。
で、この料理に出会って、疑問解決。
やっぱり、アメリカにも、日本で食べていたのと同じタイプのコンビーフが存在しました。
ほぐしたものも、お肉の塊も、塩漬けの牛肉は両方、コンビーフなんですね。
時を同じくして、別のスーパーマーケットで、コンビーフの缶詰も、発見。
日本のあのコンビーフの味と、ほぼ同じです。
これ、軽く燻製にすると美味しいですよ。
家でキャンプで 簡単美味しいコンビーフの燻製
同じブランドから、コンビーフハッシュも出ています。
ダイナー無しで語れない?ニュージャージー人ライフ
その昔、ニュージャージーのキリスト教徒の家庭では、日曜日のミサの後に、家族でダイナーへ行き、ランチするというのがお決まりの週末の過ごし方だったそうです。
その後、子ども達がティーネイジャーになった頃、今度は友達と“つるむ”場所として、朝方まで開いているダイナーが、またまた大活躍。
そういえば、お昼時の客層は年齢高めですが、夜遅くに行くと、確かに若者グループが大声でおしゃべりしている姿を見かけます。
ニュージャージー人にとってダイナーは、今も昔も、特別感こそないものの、無くてはならない大切な存在なのかもと思いながら、その“文化”を、楽しませてもらっています。
今回は、ニュージャージーのダイナー飯・コンビーフハッシュをご紹介しました。
また食べたことがなければ、ぜひ、食べてみてください。
それでは、また次回。
Ryoko