こんにちは、Ryokoです。
今日は、気軽に楽しめる、アメリカのブレンドワインをご紹介したいと思います。
ブレンドワインとはいったい何なのか、アメリカのブレンドワインの選び方、合わせたい料理や、おすすめのワインなどについて、まとめてみました。
ブレンドワインと単一ワイン
ワインには、1種類のぶどうから作られる、単一ワインと、複数のぶどうから作られるブレンドワインがあります。
例えば、ワインの本家、フランスのボルドーのワインは、主にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを使って作られる、ブレンドワイン。
フランをはじめ、伝統的な産地 (旧世界)のワインは、その多くが、ブレンドワインです。
いっぽう、ラベルに、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、など、ぶどうの種類が書かれているものが、単一ワイン。
リカーストアに並ぶ、ほとんどのアメリカのワインは、単一ワインです。
ちなみに、単一ワインといっても、実は、複数のぶどうを使って作られるワインもたくさんあります。むしろ、そのほうが多いぐらい。
ワイン法で決められた割合を満たしていれば、単一ワインとして、ラベルにぶどうの種類を表記することができます。
そのため、ラベルにはシャルドネと書かれているけれど、実際は75%がシャルドネで、あとの25%は別の種類のぶどうが混ぜられている、というワインも、多いのです。
アメリカのブレンドワイン
今回注目したいのは、アメリカのブレンドワイン。
旧世界のブレンドワインとは別物として、ぐっと気軽に楽しめるのが、アメリカのブレンドワインです。
産地や収穫年、使うぶどうの割合などに、特に基準を設けずに作られたワイン。
ワイン法を気にせず、生産者の作りたい味を実現させたスタイル、と言うこともできます。
どちらかといえば、白よりも、赤のブレンドが多めです。
ラベルには、ぶどうの種類や産地、生産年は記載されておらず、Red Blendとだけ書かれている、もしくは、何も書いてない、というのが、ブレンドワインの目印。
裏側のラベルに、ブレンドされているぶどうの種類と、割合が書かれていることもありますが、かなり稀。
基本的には、どのぶどうが使われているのか、どんな味がするのか、わからないので、ヒント無しに、買ってみて、飲んでみての、お楽しみです。
となれば、ジャケ買い。
ワインの知識は必要ありません。
デザイン性のあるラベルが多いので、好みのデザインからチョイスするのみ。
お高いブレンドワインもありますが、お手頃価格のものから選んでも、ほぼハズレ無しです。
開けた瞬間から美味しいものが多いのも、嬉しいポイント。
どのぶどうが使われているかを知りたければ、答え合わせは、ワイナリーのウェブサイトで。たいてい、ぶどうの種類と、配分が書かれています。
あれこれ考えず、気軽に赤ワインが飲みたい時に、ちょうどいいワインです。
おすすめのアメリカのブレンドワイン
10000 Hours Aquilini Red Blend (ワシントン州)
まずは、ワシントン州の10000 Hours Wineというワイナリーの赤ワインブレンド。
何事も、10,000時間訓練すれば、エキスパートになる、という教えからつけられた、ユニークな名前のワイナリーです。
ラベルデザインもユニークで、お店でも目を引きます。
レッド・マウンテン (Red Mountain) という、ワシントン州の小さなAVA (=政府認定のぶどう栽培地域) で栽培される、数種類のぶどうから作られているのが、このRed Blend。
63%がカベルネ・ソーヴィニヨン、26%がメルロー、そして、プティ・ヴェルド、マルベック、カベルネ・フランが少しずつ、配合されています。
ラズベリーのような軽やかな果実の風味の中に、ほのかにハーブやバニラのようなスパイス感も感じられます。
ほどよい深みで、飲みやすい1本です。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ)
La Cuadrilla(カリフォルニア州)
続いては、カリフォルニア州サンタバーバラ産の、赤ワインブレンド。
サンタバーバラ最大のAVA、サンタ・イネス・バレーの、さらに中にあるAVA、バラード・キャニオン (Ballard Canyon) で栽培されるぶどうで作られるワインです。
ラベルデザインが、アート。毎年デザインが変わるようです。
このブレンドは、フランスのローヌスタイル。
75%のシラー、15%のグルナッシュ、そして10%のサンジョベーゼが配合されています。
グラスに注いだ瞬間に、心地よいスパイシーな香りが広がります。
最初の印象は、ラズベリーやいちごのような、赤い軽やかな果実味が強い感じですが、だんだんと、プラムのような、深みのある味わいになってきます。
滑らかな飲み心地の、ミディアムボディ。とっても美味しいです。
購入場所:Bottle King (Morris Plains, NJ) 約20ドル (2023年7月現在)
harvey & harriet
ラベルデザインがシックな、harvey & harrietも、美味しいです。
カリフォルニア州パソロブレス産。
おしゃれな雰囲気のワインを作るワイナリーBooker Winesのワインです。
同じく、ラベルデザインがシンプルでおしゃれなMy Favorite Neighborというブランドも、Booker Winesのワインです。
My Favorite Neighborについてはこちら
ワインと温泉の町 カリフォルニア州パソロブレスのワイン
上の2本とはまた異なる、ぶどうの配合で、40%カベルネ・ソーヴィニヨン、20%シラー、そして、プティ・シラー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックが、10%ずつ、配合されています。
スパイシーな香りの中に、ミントのような、少し清涼感のあるハーブの香りも感じられます。
味わいは、ブルーベリーや、完熟のいちごのような、少し甘味のある、凝縮された果実味。ほんのりと、完熟トマトやハーブのような風味も感じます。
時間が経ってくると、こしょうのようなスパイス感と、バニラの風味も立ってきます。
若干インパクトは弱めですが、上品で美味しいワインです。
購入場所:Liquor Outlet Wine Cellars (Boonton, NJ) 約30ドル (2023年7月現在)
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赤ワインブレンドに合わせたい料理
気軽なアメリカのブレンドワインに合わせる料理は、何でも良し。
ちょっと濃いめの味付けの料理なら、肉野菜炒めでも、ハンバーガーでも、鶏の唐揚げでも、焼きそばでも。
合わないものと言えば、お寿司やお刺身、ごく和風な魚の塩焼き、ぐらいでしょうか。
とは言え、やっぱり、トマトや、チーズとの相性は抜群。
その材料を使えば、ほぼ間違いありません。
名前は特に無い料理ですが、鶏むね肉に、緑の野菜とたっぷりのチーズを挟み、パン粉をまぶして焼いたものとの相性は、思いがけず、抜群でした。
そのほか、トマトソースのパスタも間違いないです。
こちらもブレンドワイン
コナンドラム 名門ワイナリーのカジュアルワイン
まとめ:ジャケ買いも楽しいアメリカのブレンドワイン
今回は、アメリカのブレンドワインをご紹介しました。
おしゃれなラベルも多く、楽しく選んで、美味しく飲めるワイン。
奮発する必要は、まったく無し。お手頃な価格で、美味しいものがたくさんあります。
何本かストックしておけば、てきとうな晩御飯だけど赤ワインの気分、という時に重宝します。
ちょっとしたギフトにも、ぴったりです。
ぜひ、お好みのアメリカのブレンドワインを、見つけてみてくださいね。
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
Ryoko